はじめまして、籾井といいます。今回伊藤くんの厚意とかあって、web版factreeに文章を書かせてもらうことになりました。
えー。で、まあ。内容に関しては、小説とか、詩とかエッセイとか、なんかそういったものについて書いていくつもりなんですけど。でも、読書量は決してそれほど多いほうじゃないですし、好きな作家のものでもハードカバーは高いから滅多に買わないんです、実は。それにいわゆる「古典」ってのもほとんど読んだ事ないし。多分これを読んでる人の中には、僕よりもずっとそういうことについて多くを知っている方はいると思うんですけど。
でも、本を読むのは好きなわけです。好きな作家とかはいますけど、範囲としては割と手広く、というか、要は広く浅くなんですけど、読んでいて。そのなかからいくつか選んで、紹介とか交えつつ、話をしていきます。
ところで、”名作の条件”みたいな感じで、よい作品とは読み返すたびに違った感動を受けるものだ、みたいな言い方がありますけど、でも大体の作品ってそういうものじゃないかなと。その作品を再び読む人がそれまでに体験した何やかやが、新しい感覚だとか、或いは偏見だとかになって、そこに現れて来るんだろうと思うわけです。
読書の一番オイシイところっていうのは、たぶんそういうところだと思います。以前ある短歌の批評を見てたとき、佐々木幸綱さんが評者をしてたんですけど、作品に関して自分の感じていた事と佐々木さんのとは、割と似てたんです。大まかなところではかなり近かった。でも、微妙に違うところもあったわけです。具体的にその短歌とか僕と佐々木さんの感想とか、もう忘れちゃったんで何なんですけど、強調する部分とか、批評のの言葉をどう構成するかとかが違ったり。で、僕と短歌の大御所を並べて扱うのも非常におこがましいんですけど、でもこういう違いって面白いなあと。
こういう違いっていうのは多分突き詰めていくと価値観の違いとか何かそういったややこしい事になって面倒なのかもしれないですけど、まあ、楽しい事は楽しいし、そういうところからまた新しいコミュニケーションというか。その作品がもう一回楽しめてお得なんではあるまいか、と思って。
そういうわけで、このコンテンツ、読んでる方にとってはかなり関係ないあたりまで話が跳ぶこともあるかもしれないです。その本を読んで思い出した事とか、ふと考えた事とか。自分の中のその作品のイメージみたいのを出していきたいな、と。読んだ事のない人にとって分からないものにならないようには気をつけますけど。
何か大そうな文章になってしまったような。まあとにかく、次回から色々作品を挙げて話をしていきます。ではでは。
あ、因みにタイトルですけど。蓮實重彦さんのあれは実は読んだ事ないです。ごめんなさい。 |